ノッポのほのぼの山日記

ノッポである管理人が登った山の日記です

登山中の体調トラブルの回避方法

みなさんこんにちは、ノッポです。

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みなさんは登山中に体調が悪くなることはありませんか?

私は以前、下山途中にバテてしまい、どうにもこうにも動けなくなり(歩けなくなり)2時間ほど山中で寝て回復させた記憶があります。その時はまだまだ初心者で山の知識なんか皆無でしたから対処方法も知りませんでした。対処方法を知っていれば前兆に気が付き、バテる前に体調不良にならなかったのではないかと反省しています。

 

さて、体調のトラブルというのはいくつかありますが、

今回は①脱水、②熱中症、③低体温症、④高山病、⑤バテ(疲労)について解説していきます。

 

①脱水にならないような水分補給方法は・・・?

⇒登り始めはなるべくスポーツドリンクを中心に飲みすすめ、汗ばんできたらこまめに水分補給をしましょう!

<解説>

登山では汗と呼吸により身体の水分が失われていきます。多くの方が勘違いされているのですが、喉が渇いたから水分補給は間違いです!喉が渇いてから水分補給してもすでに脱水の初期症状になっています。脱水になると、便秘、熱中症、高山病、心筋梗塞、バテになりやすくなります。また、しっかり水分補給をしていても下痢や嘔吐により脱水になる場合があるので注意が必要です。そのため、汗をかく前に水分補給、汗がダラダラ出てきたらその分水分補給という形が好ましいです。個人差や季節、天候などにもよりますが、女性より男性、冬より夏、雨より晴れの方が発汗量は多くなります。発汗量が多い方は多めに水を持っていきましょう。

 

熱中症を重症化させないためには・・・?

⇒急な体温上昇が初期症状、すぐに日陰で休みましょう!

<解説>

熱中症には身体の中に熱を溜め込んでしまう熱疲労と熱けいれん、熱射病があります。熱疲労は脱水が主な原因で頭痛や気分不良、めまいが症状にあります。熱けいれんは水分の他に塩分が不足して筋肉がけいれんする症状です。熱射病は身体全体がほてり、呼吸が荒く、意識朦朧となった状態です。熱中症になりやすい場所は日差しが強い夏の炎天下の尾根や多湿の低山で多くなってます。対処方法はまず、日陰の風通しが良いところで登山靴を脱ぎ、横になって休みます。水分や塩分を取り、可能であればお味噌汁を飲ませてあげてください。予防法としては脱水予防と塩分補給が基本で、直射日光にならないように帽子を被り、速乾性の高い衣類を着ることです。

 

③低体温症にならないためには・・・?

⇒低体温症の三大原因である低温・風・濡れを予防しましょう!

<解説>

低体温症は深部体温が35℃以下になったときの状態を指します。大体、36℃以下で震えが始まり、35℃以下で震えが最大になります。34℃~32℃で意識障害、ろれつが回らないなどの症状が現れ、32℃になると震えが止まります。30℃以下で意識消失、心肺停止となります。対処方法としてまずは雨風をしのげる場所に移動して濡れた衣類を交換します。その後、ココアなどの糖分の入った温かい飲み物を飲んでもらいます。34℃までは自力での体温回復が可能なので大きな血管が通っている首や脇の下、鼠径部をカイロやお湯を入れたペットボトルで温めます。34℃以下では自力での体温回復が困難なためシュラフやレスキューシートにいれ安静にさせます。急に手足を動かしたり、温めると心臓に血流が一気に流れ込むためしてはいけません。予防方法ですが、熱源である糖分を常に補給すること、早めに重ね着をして寒さから身を守ること、濡れた衣類はすぐに交換することがあげられます。

 

④高山病にならないためには・・・?

⇒酸素を多く取り込みながらゆっくり標高を上げましょう!

<解説>

高山病とは高所で起こる低酸素血症のことで頭痛、倦怠感、食欲不振、吐き気、むくみ、不眠など全身的な症状があります。一般的には標高2400m以上で起こるとされていますが個人差があり、高所に長時間身を置くことでも発症する可能性があります。疲労や寒さ、脱水傾向にある方は高山病になる可能性が高くなるので高所に身を置く場合はこれらの予防も必要です。高山病になってしまった時の対処方法としてはまずは一度横になって深呼吸をしましょう。なおらない場合は標高を下げましょう。予防方法としてはゆっくり登って標高を上げることが大切です。運動中は肺や血管内に二酸化炭素がたくさん溜まってくるので深呼吸して空気を交換します。

 

⑤バテないためには・・・?

⇒事前準備と息切れしないペースで歩きましょう!

<解説>

バテは歩き方や食べ物、水分、衣類全てが関係してきます。例えば歩き方ではゼーゼーやハーハーという息切れをする歩き方は良くありません。また、息切れはなくても心臓がドキドキするような歩き方も良くありません。かといって、休憩なしで歩き続けることも良くありません。食べ物では主にエネルギーとなる糖分が不足すると筋肉が働かなくなりバテてしまいます。水分は脱水にならないようにこまめに摂りましょう。バテた時の対処方法としてしばらく休み、食べ物、飲み物を摂取しましょう。グループ登山の場合にはバテた方の荷物を他の方が持つことも効果的です。予防方法ですが、事前準備として身の丈に合った山を選択しましょう。特に中高年の登山者は若いときに登れたからと言って無謀な挑戦をしますが、ケガや体調不良によって周りの人に迷惑をかけるだけなので止めましょう。登山中では息を切らさないように歩きます。心臓がドキドキしてきたら少し休憩をして水分補給、糖分補給を行いましょう。

 

いかがでしたでしょうか?

これらの体調トラブルはこまめに休憩することで防げることが多いです。そのため、無理な登山計画を立てるのではなく、大いに余裕を持った登山計画を立て、体調トラブルがなく安全に登山できればと思います。

 

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